インプラント手術の痛みは何日続きますか | 抜歯より軽い理由|院長コラム — ソウルBD歯科

インプラントの痛みは抜歯の痛みより軽いという話、半分だけ正しいです

診療の話 2026年4月30日 ムン・ソクジュン院長 監修 韓国語原文から翻訳
ムン・ソクジュン院長
ムン・ソクジュン院長
代表院長
ソウルBD歯科
インプラントの痛みは抜歯の痛みより軽いという話、半分だけ正しいです

先週、診療室で50代後半の患者さまとお会いしました。別の病院で奥歯を2本抜く必要があると診断されながら、1年先延ばしにしてこられたそうです。理由は一つ。「インプラントがとても痛いと聞いて……」。調べれば調べるほど怖くなったとおっしゃいました。当院では、こうしたご相談の患者さまに月に2〜3人はお会いします。

まず結論からお伝えします。インプラント手術の痛みは平均すると抜歯より軽いです。ただし、その“軽さ”がすべての方に同じように現れるわけではありません。この記事でお持ち帰りいただきたいのは3つです。痛みの平均的な程度と持続日数、痛みを強くする要因は何か、そしてどの痛みは正常で、どの痛みは受診すべきか、です。

インプラント手術の痛み: インプラント(人工歯根)を歯ぐきと顎の骨に埋め込んだ後、その周囲組織が痛む状態。通常は手術翌日が最も強く、時間の経過とともに落ち着くのが正常です。

インプラント手術、実際どのくらい痛いのですか?

ここでよくある誤解を一つ。「インプラントは骨にネジを入れるのだから、当然抜歯より痛い」という考え方は、半分だけ正しいです。

クウェート大学歯学部が発表した多施設研究があります。234名の患者さまにインプラント510本を埋入し、痛みを12週まで追跡しました 1。痛みは手術後24時間が最も強く、0〜10の尺度で平均2.01点でした。多くの患者さまは軽い痛みを訴え、中等度以上の痛みを報告された方は少数でした。

シンガポール国立歯科センターで468名の患者さまを対象に行われた研究でも、インプラントは同日に行った他の歯ぐきの手術(歯肉切開・歯冠延長術)より、患者さま報告の痛み・腫れ・出血がいずれも低い結果でした 2.

当院で拝見する実際のパターンもこれとほぼ同じです。単純なインプラント1本の埋入であれば、手術当日の夜に少しズキズキし、翌朝が最も不快で、その後は速やかに落ち着きます。3~5日で日常に戻られる方が大半です。

手術中は痛くないのに、なぜ翌日から痛むのですか?

このご質問は、患者さまから本当によくいただきます。

手術中は麻酔が効いているため、ほとんど痛みは感じません。患者さまが感じるのは痛みというより圧力で、「引っ張られる感じ」「器具が触れている感じ」と表現されることが多いです。麻酔が切れるのは通常、手術後2~4時間です。この頃から、歯ぐきと骨に加わった刺激に対する炎症反応が本格的に始まります。

痛みが最も強いのは手術後およそ24時間です。理由はシンプルで、歯ぐきを少し開き、骨に孔を開けてインプラントを入れた部位に炎症性のシグナル物質が集まるまでの時間がそのくらいだからです。腫れも通常は2日目が最も強く、その後は次第に引いていきます。

核心だけ一行でまとめるとこうです。インプラント手術後の痛みの強さを最も左右するのは、患者さまの我慢強さではなく、手術がどれだけ短時間で丁寧に終わったかです。

インプラントの痛みは抜歯の痛みより軽いという話、半分だけ正しいです
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インプラント手術の痛みを強くしやすい7つの要因

上記の研究と当院の経験を総合すると、痛みを強くする要因は患者さまの意志の強さではなく、手術そのものと体の条件にあります。

  1. 手術時間が長引いた場合— 手術が60分を超えると、痛み・腫れのスコアがいずれも上がるとの報告があります。歯ぐきと骨に刺激が加わる時間が長くなるためです。
  2. 複数本を一度に埋入した場合— 埋入部位が多いほど刺激される組織が増え、最初の1~2日は不快感が強くなります.
  3. 骨移植(GBR)やサイナスリフト(上顎洞挙上術)を併用した場合— 単純な埋入より腫れと痛みの期間が長くなります。1週間以上続く方もいらっしゃいます。
  4. 手術中に痛みを感じた場合— 手術中に痛みを訴えられた方は、翌日の痛みも強い傾向があります(odds ratio 2.81) [Al-Khabbaz et al., 2007].
  5. 骨が硬い部位— 下顎の奥など、骨密度が高い部位は、埋入後の圧迫感が長く続きます。
  6. 喫煙・コントロール不良の糖尿病— 炎症が収まりにくく、痛みの期間が長引きます。
  7. 手術前の不安が強い場合— 痛みの閾値が下がり、同じ刺激でもより痛く感じやすくなります。

ここで一つご安心ください。「自分の歯みがきが上手にできないから」「自分は痛みに弱いから余計に痛いのでは」とご自分を責める必要はありません。上の7項目のうち、患者さまご自身で直接コントロールできるのは喫煙と不安の程度で、残りの多くは手術条件と体の条件によるものです。

抜歯とインプラント、痛みを比べると

比較項目 単純抜歯 単純インプラント埋入1本
24時間の痛み(0~10 平均)約 5~6点約 2点
痛みが最も強い時点手術当日~翌日手術の翌日
痛みの持続期間3~5日2~4日
患者さまが訴えられる主な感覚ズキズキする痛み圧迫感と鈍い痛み
日常生活への復帰時期通常 2~4日通常 1~3日

この表は、同じ患者さまに対して抜歯とインプラントを段階的に行った場合の平均値に基づくまとめです。ただし、骨が不足して骨移植(GBR)を併用するケースでは、インプラントのほうが負担が大きくなることがあります。

この痛み、様子を見ていても大丈夫ですか?

これが、このコラムで患者さまにぜひ持ち帰っていただきたい最重要ポイントです.

正常パターン: 手術当日~翌日が最も痛く、その後は毎日少しずつ軽くなります。3~5日もすれば、処方された鎮痛薬なしでも耐えられる程度になります。1週間ほどは大きく口を開けたり硬い物を噛むときだけ少し不快に感じることがあります。

警戒すべきパターン: 4日以降に痛みがかえって強くなります。ズキズキ感が次第に強くなります。歯ぐきが新たに腫れて赤くなります。歯ぐきの間から膿や嫌なにおいがします。熱が38度以上出ます。口が最初より開きにくくなります。

こうしたサインが見られたら、その日のうちに診療室へご連絡ください。手術部位の感染、インプラント周囲組織の炎症、隣在歯への刺激など、考えられる可能性はさまざまです。早く確認すれば、ほとんどが簡単な処置で解決します。先延ばしがいちばん危険です。

当院でも月に一〜二名ほど、このような患者さまがいらっしゃいます。植立後5~6日目に「最初は大丈夫だったのにまた痛くなってきた」と来院される方々です。多くは縫合糸の刺激や食片の挟まりによる軽い炎症です。早めに来ていただくこと、それが答えです。

鎮痛薬はどう飲むのがいちばん効率的ですか?

歯科界で推奨される基本の組み合わせは、イブプロフェンのような非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAID)とアセトアミノフェンの併用です。両者は作用機序が異なり、各々を単独で用いるよりも併用時のほうが鎮痛効果に優れることが一貫して報告されています 3.

ただし本稿では具体的な用量は記載しません。患者さまの腎・肝機能、胃腸の状態、ほかに服用中の薬との相互作用によって適正量が異なるためです。診療室で処方されたとおりに服用し、麻酔が切れる前に最初の鎮痛薬を飲んでおくほうが、痛みのコントロールに有利です。

ここで臨床例を一つご紹介します。60代前半の女性患者さま。臼歯を1本植立後に鎮痛薬の処方を受けましたが、「薬に依存したくない」とほとんど飲まれませんでした。2日目、痛みが強すぎて一度に2錠を服用し、そこでようやく落ち着いたとおっしゃいました。最初から時間間隔を守って規則的に服用すれば、ずっと少ない量でも痛みは抑えられます。痛みが出そろってから抑えるのがいちばん難しいのです。

患者さまに必ず覚えていただきたい5つ

  1. インプラント手術の痛みは、平均すると軽いです。24時間の時点で0~10尺度で2点程度が平均で、抜歯よりも痛みが少ないことが多いです。
  2. 痛みが最も強いのは手術後24時間, その後は毎日軽くなっていきます。3~5日で日常復帰が一般的です。
  3. 痛みの大きさは、患者さまの意志よりも手術条件や身体条件に左右されます。ご自分を責める必要はありません。
  4. 4日以降に痛みが再び強くなったら、その日のうちにご連絡ください。先延ばしがいちばん危険です。
  5. 鎮痛薬は前もって、規則的に服用するほうが、痛みが出てから抑えるよりもはるかに効果的です。

ソウルBD歯科のムン・ソクジュン(文錫俊)院長です。患者さまが痛みを恐れてインプラントを1年も先延ばしにされないように、という思いで書きました。

歯科、インプラント、インプラントの痛み、歯科の基礎知識、口腔の健康

参考論文 3本

参考文献

この記事の医学的主張は以下の論文に基づいています。DOIをクリックすると原文に移動します。

  1. 1
    Al-Khabbaz AK et al.2007 Journal of Periodontology DOI: 10.1902/jop.2007.060032
  2. 2
    Tan WC et al.2014 Journal of Clinical Periodontology DOI: 10.1111/jcpe.12248
  3. 3
    Moore PA & Hersh EV2013 Journal of the American Dental Association DOI: 10.14219/jada.archive.2013.0207
ムン・ソクジュン院長
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ムン・ソクジュン院長
代表院長
ソウルBD歯科 · 忠清南道 天安市西北区プルダン34ギル14

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