矯正で変わるのは顎の骨ではなく、唇の横顔です|院長コラム — ソウルBD歯科

矯正をすると本当に顔の輪郭が変わりますか?

診療エピソード 2026年6月30日 ムン・ソクジュン院長 監修 韓国語原文から翻訳
ムン・ソクジュン院長
ムン・ソクジュン院長
代表院長
ソウルBD歯科
矯正をすると本当に顔の輪郭が変わりますか?

矯正で変わるのは顎の骨ではなく、唇の横顔です

先週、診療室に20代後半の患者さまが矯正相談で来院されました。「院長先生、矯正をすると顔が小さくなって横顔がきれいになるって本当ですか? 友だちは矯正して顔がガラッと変わったって…」患者さまの期待は大きいものでした。結論から申し上げると、矯正で顔は変わりますが、その捉え方に誤解があります。矯正が変えるのは顎の骨そのものではなく、唇など軟組織の横顔で、その変化はmm単位です。診療室でよくいただく質問です。

長くなる前に要点からお伝えします。第一に、矯正で何が変わり、何が変わらないのか。第二に、どんな場合に横顔の変化が大きく、どんな場合にほとんどないのか。第三に、「矯正すると顔が小さくなる」「矯正すると頬がこける」といった通念の事実と誇張についてです。

矯正による顔の変化: 歯を移動させると、唇など口元の軟組織の位置も連動して変わり、横顔が変わる現象。顎の骨そのものの形が変わるのではなく、歯の上に載っている唇の位置が変わるということです.

矯正をすると本当に顔の輪郭が変わりますか?

最も多いご質問ですので、結論からお答えします。

まず区別が必要です。 矯正は歯を動かす治療であり、顎の骨を削ったり動かしたりする治療ではありません。だから、矯正で変わるのは顎の骨格そのものではなく、 歯の上に載る唇など軟組織の位置です。前方に突き出た前歯を内側へ下げると、その上に載っている唇も一緒に下がり、横顔が変わります。

数値で確認してみましょう。抜歯矯正による軟組織の変化を解析したメタ分析で 抜歯矯正時、下唇が平均 約 1.96mm、上唇が約 1.26mm後退し、鼻と唇の間の角度(鼻唇角)が平均 約 4.21度増加[Soft tissue changes following extraction vs nonextraction orthodontic treatment, 2018, European Journal of Orthodontics, PMID: 29480521]. つまり、唇がmm単位で下がることで横顔が整うのです。

一般に知られていることと実際が異なる部分があります。「矯正をすると顔の骨格が小さくなる」という考えは、半分だけ正しいです。 矯正で唇の横顔は変わりますが、顎の骨格そのものが小さくなるわけではありません。顔が小さく見えるのは、唇が下がって横顔が整った結果であって、顎の骨が縮んだわけではありません。顎の骨そのものを変えるには、矯正ではなく手術が必要です。

一文でまとめると、こうなります。 矯正で顔が変わるのは、顎の骨を小さくするからではなく、歯の上に載る唇の位置をmm単位で調整して横顔を整えるためです。

矯正をすると本当に顔の輪郭が変わりますか?
ソウルBD歯科 院長コラム · 内容の理解を助けるイラストです

どんな場合に横顔の変化が大きいのでしょうか?

この点が患者さまが最も知りたいところです。すべての矯正で横顔が大きく変わるわけではありません。

横顔の変化が大きい場合と、ほとんどない場合に分かれます。

ケース別・横顔の変化
唇・前歯の突出が強い場合(抜歯矯正)変化が大きい(唇が後退し、横顔が整う)
軽度の歯のデコボコ(非抜歯矯正)変化はほとんどなし
重度の骨格性不正咬合(下顎前突〈受け口〉など)矯正だけでは限界があり、手術が必要

抜歯矯正の審美的効果を検討したメタ分析で、興味深い結論がありました。 抜歯矯正と非抜歯矯正のあいだで全体的な審美結果に有意差はなかったものの、もともと唇の突出が強く顔貌が凸型のケースでは、抜歯矯正が軟組織の横顔改善に有利な傾向がありました [Esthetic perception of changes in facial profile, 2016, Journal of the American Dental Association, ScienceDirect].

つまり、 唇の突出が強い方は、抜歯矯正で横顔が目に見えて整いますが、もともと横顔が良い方は矯正をしても横顔の変化は大きくありません。ご友人が矯正後に横顔が大きく変わっていたなら、その方は唇の突出が強いケースだった可能性が高いです.

もう一文だけ覚えておいてください。 横顔がどれだけ変わるかを最も強く左右するのは、矯正をするかどうかではなく、もともと唇がどれほど突出していたかです。

顎の骨そのものの問題は、矯正では治らないのですか?

正直にお伝えします。骨格そのものの問題は、矯正だけでは限界があります。

例えば、下顎が上顎より大きく前に出た受け口(骨格性3級)、または上顎が大きく前に出ている場合のように 顎の骨そのものの位置や大きさに由来する問題は、歯を動かす矯正だけでは完全に解決するのが難しいです。こうした場合、無理に歯を動かして隠そうとすると、かえって副作用が生じることがあります。

骨格性の不正咬合が重度な場合は 矯正と顎骨の手術(両顎手術など)を併用します。手術で顎骨の位置を正し、矯正で歯並びを整えます。この場合は顔の骨格そのものが変わります。

49編で述べたように、成長期の青少年は顎骨の成長をある程度誘導できますが、成長が終わった成人は骨格そのものを変えるには手術が必要です(51編参照)。ですから「矯正で受け口が完全に解決する」という期待は、ケースによっては当てはまらないことがあります。

当院ではこの点を次のようにお伝えしています。 矯正は歯の問題を解決する治療であり、顎骨の骨格そのものの問題は手術の領域です。この二つを区別してご期待いただくと、がっかりせずに済みます。

「矯正をすると頬がこける」というのは本当ですか?

患者さまがご心配されるもう一つの通念について、正直にお話しします。

最近、「矯正後に顔がやつれる、頬やこめかみがこける」といった話があります。一部の研究で、抜歯矯正の後に顔の軟組織がわずかに減少するという報告はあります。ただし、この現象の科学的根拠はまだ限定的で、明確に立証された結論ではありません。

重要なのは、この変化が 矯正のせいなのか、あるいは別の要因なのか、区別が難しいという点ですです。矯正は通常1~3年にわたって行われますが、その間に年齢を重ね、体重が変化し、顔の脂肪が自然に減ります。20代前半に矯正を始めて20代中頃に終えると、その間の自然な顔の成熟による頬の脂肪の減少が、矯正のせいだと誤解されることがあります。

このような場合、当院がお伝えするのは次の点です。 矯正後に顔が変わったと感じることの相当部分は、矯正そのものよりも、その期間中の自然な加齢や体重変化によるものかもしれません。矯正が頬をこけさせるというのは、やや誇張があります。

ただし、この点はご安心ください。患者さまは「矯正をすると顔が老けて見えるのでは」と心配なさらなくて大丈夫です。抜歯矯正で唇が引っ込む変化はmm単位のごく微細なもので、ほとんどが横顔が整うという前向きな方向です。唇の突出が強くない方は、その変化さえほとんど感じません。

矯正の本来の目的は、顔ではなく機能です

最後に一つ、強調しておきたいことがあります。

矯正の最も重要な目的は、横顔をきれいにすることではなく、 歯が正しく噛み合ってよく噛めること、清掃がしやすいこと、顎関節(TMJ)に無理がかからないことです。横顔の改善は、その過程で得られる副次的な効果です。

もちろん、審美的な改善も矯正の重要な動機であり、それ自体が患者さまの自信や生活の質を高めます(51編参照)。ただし「顔がどれだけ変わるか」だけを基準に矯正を決めると、横顔の変化が小さいケースでは失望されることがあります。機能改善という本来の目的にも目を向けていただくと、矯正の価値をより正確に理解していただけます。

当院の診療室からの症例を二つ

20代後半の女性の患者さま。唇と前歯の突出が強いケースでした。抜歯矯正後、唇が引っ込み、横顔が目に見えて整いました。患者さまからは「横顔がいちばん満足」とのお言葉をいただきました。 唇の突出が強いケースは、抜歯矯正で横顔の変化が大きいです。

30代前半の女性の患者さま。軽い前歯の乱れに対して非抜歯矯正を行いました。歯並びは整いましたが、横顔はほとんど変化がありませんでした。当初は「顔が小さくなると思っていた」と少し残念そうでしたが、もともと横顔が良いケースなので大きな変化がないのが正常であるとご案内しました。 もともと横顔が良い方は、矯正をしても横顔の変化は大きくありません。

患者さまにぜひ覚えておいていただきたい5つのポイント

  1. 矯正が変えるのは顎骨の骨格ではなく、唇など顔の軟組織としての横顔です。抜歯矯正では、唇が平均1~2mm後退します。
  2. 顔が小さく見える効果は、唇が内側に収まり、横顔が整った結果です。つまり、顎の骨が小さくなったわけではありません。
  3. 横顔の変化はケースごとに異なります。唇の突出が強い方は変化が大きく、もともと横顔が良い方は変化がほとんどありません。
  4. 顎の骨格そのものの問題(受け口など)は、矯正だけでは限界があり、手術が必要な場合があります。矯正と手術は領域が異なります。
  5. 「矯正をすると頬がこける」というのは、誇張された面があります。矯正期間中の加齢や体重の自然な変化が、矯正のせいだと誤解されることが少なくありません。

ソウルBD歯科 院長のムン・ソクジュン(文錫俊)です。患者さまが「矯正をすると顔が大きく変わる」という期待や「頬がこける」という不安ではなく、矯正で実際に何が変わるのかを正しくご理解いただけるようにと願って書きました。矯正の本来の目的は顔つきではなく、よく噛めてきちんと管理できる健康な歯です.


ムン・ソクジュン院長
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ソウルBD歯科 · 忠清南道 天安市西北区プルダン34ギル14

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